たぶん前回の記事よりさらに賛否を呼びそうなテーマですが、ぜひ最後まで読んでみて考える機会を作ってみてほしいなと思います。
私たちは幼少から『親を尊敬しなさい』『親に感謝しなさい』『親の言うことは聞きなさい』という思想を刷り込まれて生きてきました。
その考えを100%否定するつもりはないですが、98%くらいは否定します。笑
実際はっきり言って私は親を尊敬していません。なぜその様な考えに至ったのかは様々な要因がありますが、そもそも論として親もあなた自身と同じただの一人の人間である、と言うことです。
例えば誰もが通る人生の岐路でとして高校進学がありますね。まず親は高校くらいは出ておきなさいと言います。更に〇〇高校より〇〇高校にしなさいとか、〇〇科にしなさいとか公立にしなさいとか言われたことある方が多いじゃないんでしょうか。
その次は大学進学か短大か専門か就職かたくさんの選択肢がある中であなたの為を思って助言してくれることでしょう。
進学した人は就職先のことでもあそこの方が条件が良いとか、こんな仕事があなたには合うとかアドバイスをくれたりしますよね。
中には恋人のことや結婚相手についても色々意見をくれたりします。本当にありがたいですよね。
…本当ですか?
※一旦ここで注意※
親子関係が良好な事に越したことはありません。ご両親を尊敬して人生が上手くいっている人に尊敬するのをやめろと言いたい訳ではないので悪しからず。
それではなぜ普遍的な親心へ懐疑心を抱く理由をお話しします。
この世の中で善とされている親が自身の子供相手にとる行為一つ一つが子供の人格を否定し、子供を自立させない危険な悪手である事が非常に多い事です。
親がよく使うあなたの為を思って、と言う枕詞はあなたの為を思っていません。親自身の為に発言しています。しかしこれは親自身も無意識である場合がほとんどです。本気であなたの為に進言していると本気で思い込んでいます。ここがタチの悪いところですね。
これ、どうしてだと思いますか?
親は自分が親と言う権威を手放したくないが為に、あなたを一人の人としてではなく”子供”としての立ち位置に置く事で自分の立場を守り、あなたを支配しようとしているに過ぎません。
支配というと変に感じるかもしれませんが、これは現実で親自身も自分を守る為に必死なんですね。
そしてそれは悪いことでも変なことでもありません。極々普通の状態です。ご両親も我々と同じ様な教育を受けてきたので仕方のない事で、この事でご両親を避難しないであげてください。
次に親も同じ一人の人間という事です。
まるで親が子供にとって最大の人生の先輩の様な風潮がありますがこれは壮大な思い込みなので今すぐゴミ箱かメルカ…です。
『親も同じ一人の人間』この一文に全てが詰め込まれています。
親自身もたった一度の人生をたった一つのルートで生きてきたことしかないのです。今回特に強く言いたかった事の一つです。
繰り返しになりますが、あなたが何かの道に進もうとした時に反対する親は自分の思った理想と違う主張をする子供に反感を持ち、自分の知らない道に進む事を不快感を抱き親という武器を振り上げます。親はあなたの人生の正解も最前も知らないし、わからないけど親の役目という実態のないものに縛られてあなたを導きたいと思いながら無自覚に支配しようとしているだけです。
育ててもらった事への恩と人生の意思決定に介入させる事はキッパリ分けましょう。
更に残酷な事実を言うと親世代に時代を読む力を持った人はいません。現代の流れを読んで行動する事は若い人の方が圧倒的に長けています。
もしここまでご両親の意見を尊重し行動してきてなお、人生が上手くいっていると感じている人はそのままで良いかもしれません。しかし私はその様な人に出会った事はないし思い悩んでいる人が圧倒的多数ではないでしょうか。
思い悩んでいる人は本当は気づいている事も多いです。自分の人生なんだから自分で決めたいけど…こんな感じで。ぜひ”親も自分と同じ一人の人間”と言うことを頭でしっかり理解してみてください。親を無条件で尊敬することをやめてみましょう。
ここまで本当に際どい、特に現在親である方には反感の買いそうな内容で不快に思われたら大変申し訳ないんですが、最も皆さんにお伝えしたい事を最後に。
尊敬とは辞書にある様な、他人の人格や行為を高いものと認め、頭を下げるような、また、ついて行きたいような気持になること。ではなく
『そのままの相手を一人の人間として受け入れる、事です。同調する訳でもなく否定する訳でもなく相手も受け入れる事で理解しようとするんです。』
何度も言いますがご両親も一人の人間で自身の人生を歩いてきたと言う事実があり、その過程で培われた人格を受け入れる事が本当の尊敬です。
そして逆に子供も同じ様に人格があり、子供の人生があります。子供が人として道を外しそうになったら手を差し延べる、それ以外は子供の自己責任で過保護になるのを気をつけてください。仮に子供が現代の定義上での失敗をしてしまったとしても親の責任ではありません。
痩せたいのに親がご飯を出してくるから痩せられないは親のせいではなくあなたのせいです。親があの時結婚を許してくれなかったから未婚のままだとしても親のせいではなくあなたのせいです。この状態もいつまでも子供として自分の立場を守り親のせいにすることで自尊心を保とうとする愚かで幼い行動ですので今すぐやめましょう。
子供側も子供でいようとせず、自身を一人の人間として自立させ自己決定できる様になってください。
カラダが変われば人生が変わる? の記事にも似たような事は書きましたが『人生とボディメイク』は本当にリンクしています。大きな成果を出す人は100%自立し自己決定をして自分の人生を歩んでいます。
今回”親”と言うテーマで記事にしましたが、ダイエットやボディメイクだけでなく、あなたがあなたの人生ので何かを成し遂げる為には”自立する”ことが第一歩です。自立と言うのは金銭的なことではなく選択を自己決定できる状態のことです。
これからのあなたの人生が良い方向に向かうようにあなたのパーソナルトレーナーとして、一人の人間として、応援しています。
RYO